自分を攻略していく記録

自分がやりたいことを達成するには何をすればいいのか、その攻略していく過程をつらつらと

Bold internship - メルカリ(mercari)のインターンでアメリカに来ました(終わり)

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一週間もそろそろ終わり

1週間メルカリのインターンでアメリカのメリーランド州に行ってきた。

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渡航前~1日目

2日目

3日目

4日目

5、6日目はそこまで収穫がないので省略。 アメリカで感じたことを感じたことベースにメモっておく。

メルカリの日米における認知度の差

日本でメルカリというと、ITベンチャーの中で最も勢いがあってアメリカでもいい感じ、という印象があったが、いざアメリカに来てみると実際は全然違っていた。まるで認知されていないのだ。全米2000万ダウンロードと言われているが、数十人に聞いて、メルカリを知っていると答えたのが数人、メルカリで売買したことがある、と答えた人は皆無だった。メリーランドには30万点の商品があるそうだが、結局本格的なユーザーを見つけることができなかったのである。

現地の人にヒアリングをしていて、オンラインショップで有名なサービスには、AmazoneBay、Craigslist、あとはEtsyがあった。他にメルカリの競合だと思われるのがOfferUp、Wish、letgoあたりだろうか(AppStoreでeBayと検索するとこのあたりのアプリがヒットした)。はじめにあげた4つのサービスは、ヒアリングしたほとんどの人が利用経験があると答えた。AmazoneBay、Craigslistは1994、1995年に生まれて現在も生き残っているサービスなので利用者が非常に多いが、Etsyはその10年遅れで登場し、ハンドメイドのブランドを見事作り上げ、同様に高い認知度だった。メルカリ、OfferUp、Wish、letgoは2011年からの数年で誕生したものばかりで、どれも新しく、アメリカ人からの認知度はいずれも低かった。メルカリはここからが正念場だと痛感させられた。

Amazon eBay Craigslist Etsy OfferUp Wish mercari letgo
1994~ 1995~ 1995~ 2005~ 2011~ 2011~ 2013~ 2015~
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思っている以上にキャッシュレス

ペイモという割り勘アプリを作っているので、アメリカのお金の扱いについて興味があり、あえてドルを持って行かずにクレジットのみで生活してみた。電車のパスも、自販機の飲み物クレジットで購入できる。ただ、バスに乗る時はクレジットだけでは厳しいかもしれない。アメリカでは友達間で割り勘する時、Venmoというアプリを利用することが多い。今回会った人はほぼみんなインストールしてあった。Venmoができる以前はPaypalで送金していたそうだがVenmoの方がお得で今はVenmoが主流だそう。(メルカリよりもペイモに食いついてくれる人が何人かいた。)

ペイモ Venmo
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シェアリングエコノミーの精神

移動にはUber、宿にはAirbnbを利用した。両方とも、知らない人の車、家にお世話になる、というサービスである。Uberはその場で呼び、Airbnbは前日に宿を抑える、というイメージで利用した。Uberの他にもLyftという似たサービスがあり、Uberより割高だが安心感は強いという。朝早くても夜遅くてもUberで車を見つけられるので、良くも悪くも時間を気にせず行動できる。Airbnbは今回初めて利用したが、そこらへんのホテルよりホスピタリティーがあって、非常に満足度が高い。一人で5000円程度の都市近郊の宿だと少し古くて汚いという印象である。

日本では両方ともあまり流行っていない(そもそも法律的な問題がある)がアメリカでは当たり前になっていて、特にお金のない若者にとって、もはやなくてはならないサービスになっていることを身をもって感じた。

Uber Lyft Airbnb
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世代間の差

日本よりシェアリングエコノミーやいろいろなテクノロジーが進んでいる、とは言え、アメリカでもやはり世代間のリテラシー格差が大きいのは同様だった。むしろ格差という意味では日本より大きいのかもしれない。現地に暮らす50代の方3人にヒアリングをしたのだが、スマホを持っていなかったり、スマホは使っているけどカード情報や個人情報を入力したくない、と言っていたりして、その世代になると日本と意外と変わらない印象だった。もちろん、彼らの意見が全てではないのは当然ではあるが。こうした上の世代の方が生活にも余裕があるので、シェアリングエコノミーに参画すると質が一気に上がるポテンシャルがある。

日米で気になった文化の差

今回一番気になった文化の違いは、アメリカだとシェアハウスや寮生活をする若者の割合が多く、かつ、社会人になっても続ける人がそれなりにいるということだ。家賃が非常に高く、社会人になってもよっぽど高給取りじゃないと一人暮らしはできないらしい。それに伴って頻繁に引っ越すので、いらないものがよく出てきて、Facebookグループで売り払ったりすることもちらほらあるそう。もしくは寄付してしまうそうだ。日本だと寄付の文化はあまりないと感じる。

ハッカソンがなんかすごそう

薬局で働いていると言っていた友達が、実はアプリ作ったりしていてハッカソンにも出たこともあるらしい。FBIがハッカソンのスポンサーになっていたり、大掛かりなものが多かった。今回は時間もなかったし、そもそもハッカソンという発想がなかったが、今度アメリカにハッカソン目的で旅行しようと思う。こんな感じのハッカソンがある

まとめ

とりとめもなく感じたことを書いたが、ただ旅行に行ってる時とは違って学びが大きい1週間だった。旅行ついでに海外の大学に忍び込むのはけっこう楽しいかもしれない。あとハッカソン出よう。

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