自分を攻略していく記録

自分がやりたいことを達成するには何をすればいいのか、その攻略していく過程をつらつらと

なぜか深センで登壇してきた話

ことの経緯

11月の後半に、深センをメインに活動されている高須さんから、「12/15に深センでデザインに関連したイベントがあって、主催者が日本人のデザイナーのスピーカーを探しているのだけど、そのタイミングでもし深センにいるなら出てみない?デザインとは言っても何でも良いと思う。」という連絡をもらった。タイミングも合うし、せっかくの機会なので参加してみることにした。英語か中国語でお願いしますと言われたので、英語でのスピーチをすることになった。ペラペラではないが、中国語に比べたら全然余裕だろうという謎の余裕が生まれた。

いざ会場に行ってみると、自分の写真が思い切り映った看板が作られていて、結構マジなイベントなのか、と思って結構びっくり。

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話したこと

speakerdeck.com

今回のイベントの趣旨はイノベーションについてデザインの観点から考えるということだった。デザインと言っても広義だし、日本人から見た深センは興味深いだろうと思い、深センがどう他の都市(特に日本)と異なっていると思うか、という話をした。具体的には、深セン人はテクノロジーを何でもかんでも日常生活に実装してしまうが、それが非常に特殊なことで、それゆえに深センイノベーションの街となっている、という話。

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深センにいると、謎の便利ツールや無人レストランを見かけるが、それらに使われている技術そのものはとてもシンプルで、便利だと思うから実際に作ってみた、というものが非常に多い。もちろん深センには若い人が多く、そういうものを受け入れる文化がある、とか工場が多いので簡単に量産できる、という環境があるのは事実だが、今回の登壇で触れたのは、WeChatのようなプラットフォーム上で簡単に0->1のプロトタイピングができ、テクノロジーを日常生活に応用するための土壌ができているということだ。検証してみたいアイディアがあるとすると、WeChatの公式アカウントや、ミニプログラムを簡単に作ってリリースすることができる。ミニプログラムは、WeChatのユーザベースが提供されている上、アプリのダウンロードの必要もなく、認証やペイメント周りが簡単に組み込めるという利点がある。ハードウェア系のスタートアップだとそういったソフトウェア部分の開発のショートカットが非常にありがたい。日本だとそういったプラットフォームが弱く、検証するためにやるべきことがどうしても多くなってしまう。こういった背景もあり、とりあえずやってみた、というハードルが非常に低いのは大きな特徴だと思っている。

最後にパネルディスカッションもあった。

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感想

  • スピーチの冒頭で、「深センがイノベーティブだと思う人?」と質問するとほとんどの人が手を上げた。ところが、実際に深センに住んでいる人からすると、馴れてしまって見えなくなっている部分が多いようで、深センの外の人からこう思われている、という話が興味深かったようだった。

  • スライドは中国語にして自己紹介も中国語でしたので結構受け入れてもらえてよかった。他の国に行く時に、なるべく現地の言葉で挨拶とかをした方が仲良くなれると思っていて、そのことを今日は実感できた。英語圏で英語で話しかけるのは納得だけど、そうでない国はやはり現地の言葉で挨拶をした方が印象が良く映るに違いにない。

  • 馴れない英語での発表だったが、だからこそ、真顔ではなく笑顔で話すことが本当に重要だと感じた。こういう時こそドヤ顔大切

  • 発表終わった後に、デザイナーの仕事アドバイスとかでいいから受けてくれないか、と言われて仕事を頼まれた(断ったけど)。行動起こせば海外でも仕事ってもらえるんだろうな、と痛感した。

  • イベントの後に発表したメンバーとスタッフの人達で夕食を食べに行ったが、色んな国籍の人がいて会話が英語になっていた。やっぱり国籍が3つ以上になると英語になってしまうし、中国にいながらにして英語の大切さは感じた。

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